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今、奈良では秘仏の開帳が積極的に行われている。連休明けもしくは6月まで。
http://www.meguru-nara.jp/ 参加した歴史講座でもらったパンフレットをパラパラ見ていると、以前から行ってみたかった“頭塔”公開を発見。 講座の後に行く予定だった仕事を遅らせ、さっそく足を延ばす。 頭塔とは奈良時代の僧“玄昉”の首が飛んできた場所に、東大寺の僧が供養として築いたものとされるが伝説でしかない。同じく玄昉の胴塔なども奈良市内にあるらしい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E5%A1%94 WIKIには玄昉と同じく、政治に絡み排除された道鏡説も出てくるがいかがなものだろう。 頭塔は東大寺の南数百mの民家の中にある。 普段は申し込めば近所の管理人が見せてくれるが、わざわざ呼び出すのも気が引ける。 今回頭塔を書いたのには大きな不満が有るため。 頭塔の北側は7段の石積みの間に石仏が配され、南側は後世の石塔などがところどころ置かれた自然の山。 先のwiki情報では1986年の調査後に北側だけ復元されたと有るが、南側も石積みが有るのだろうか?見当たらなかったが。 石仏の上には風化防止の為に屋根が付けられている。もちろん考古学的にはNGだ。 新しい石を持ってきて崩れた部分に積み上げたというのも、復元の名を借りた史跡破壊ではないか。今後この頭塔は回廊を設け、観光資源として作り上げられた“遺物”となるのだそうだ。 平城宮跡では遷都1300年記念事業に端を発し、イメージでつくられた大極殿や周辺の広大な湿地が、文化庁の下観光開発として埋め立てられテーマパーク化が進む。市民の反対は受け入れられていない。 しかし、“奈良”は何もないのが奈良なのだ。 「京都じゃなくて奈良へ行きたい」と言う人は、今も地平線に近い田んぼや寺の屋根に沈む夕日を憩い、おそらく千数百年変わらないであろう風を肌身に感じに来るのではないか? 考古学の本場とも言える奈良に置いての開発は、学者はどう思っているのか?何故こうやりたい放題に史跡の装飾が進むのか? 頭塔に限れば東大寺が復元するならまだしも、信仰の上で立てられた土塔を他者がいじくるのはいただけない。 結局は経済? 歴史を捻じ曲げないでほしい。文化の安売りお断り。 PR |
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