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昨年に引き続き、ことしも熱い夏だった。
特に抗議やデモ、原発絡みの勉強会は多かった。
ブログの更新もしていなければ、中古機器の情報配信もほったらかしになってしまったこの1、2カ月。
事故後、一般人は拒絶していた?いや、あれだけ無関心だったのに、官邸前や関電前抗議に参加する人々の立場を推察するに、「何か変わってきたな」と思う。
ほんの数日前、身近なお姉さんが粘土を買いに来て、「中央開発どうよ!?」と聞いてきたことには不意を突かれた。
中央開発は伊賀市に在り、ガレキの焼却灰を受け入れてくれと三重県知事から直接訪問を受けた民間企業だ。この件は意外と地元伊賀市の人間でも知らない人が多い。万が一受け入れとなれば、農家はもちろん、当社のような陶器の原料メーカーにも大いに影響する。
「ここは近畿だから」などとは言ってられなくなる。
向こうは社名、実名を挙げて運動している私の方針を知っているのだろうが、普段はインテリで冷静沈着な彼女に「そんなん関心あるんすか?」と思わず聞き返した。
放射能は飛散して移動はしても無くなることは無い。もし焼き物の素地に含まれていれば、いくらリスクのある食物を避けても食べる容器から常に放射線を受ける事になる。
見えず、感じず。とは、本当に厄介だ。
この意外な人の一言から、自分たちやきもの業界もなんらかの勉強会を開くべきか?と真剣に悩んでいる。
反対か、容認か?そう言うことではない。
今後、否が応でも私たちの生産活動に付きまとって来る放射能を、自分の先の顧客に対して責任を持つために勉強しなければならない。
たとえばセシウムは610℃気化するのだとか。しかし炉内から煙突に行けば冷却されて炉内に蓄積したり、窯周辺に飛散する事になる。以前除染方法で放射性の何かの物質は粘土と結合すると書いていた。実際、陶器として焼成する場合、放射性物質はどのような動きをするのだろうか?
勉強会を開くには、試験設備も含め研究者を引っ張り込まなければならない。
明日から思い当たるところすべてに当たって行く。
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