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【2024/11/24 22:48 】 |
フリップコートの使い方
抜群の止水効果で、知名度も上がってきた止水材“フリップコート”。
http://www.artclay.biz/item/flipcoat.html
自社のウェブサイトでも説明をしていますが、依然として問い合わせが多いので、止水の理屈や、どのようにして使えば良いかを説明します。

【フリップコートの成分は?】
フリップコートはシラン系と呼ばれるケイ素化合物で、乾燥過程でシリコーン物質となります。シリコーンは美容整形でも体内にも埋め込まれる人体に無害な物質です。
陶芸ではシリコーンは有害と勘違いされていますが、これは工業用シリコーンが溶剤に石油系を使っている為です。フリップコートは99%以上が水で水道水検査も適合しており、万が一体内に入っても健康を阻害することはありません。

【止水の方法は?】
陶器には目に見えない気孔が有り、この気孔が水分を通したり、汚れたりする原因になります。拠ってフリップコートの濃度と施工時間と言うのは、施す器体の吸水率(気孔率)に合わせる必要が有ります。

ただ、現実的にはそのような数値を出す必要もなく、碗状なら内部にフリップコートを一杯まで入れ、外面にフリップコートが滲んできたら施工完了と見るのが良いでしょう。
器体を叩いて鈍い音がするものは気孔率が大きく、高い音がすると気孔率が小さく水漏れなどもしにくいものです。
当然硬い焼き物は吸水率も小さいので外面まで滲みません。30秒や1分程度吸い込ませればよいいでしょう。

【なぜ水で薄めるのか?】
フリップコートの特徴の一つ。水で薄めるというのは、粘度を下げて気孔に浸透しやすくするためで、気孔率の大きいものは原液、気孔率の小さいものは水で二倍に薄めます。
反対に、気孔率の高い物に水で薄めたフリップコートを施工しても、液が貫通するばかりで気孔を埋められず止水出来ないということになります。


【フリップコートの効くものと効かない物】
よく受ける問い合わせですが、フリップコートは強い粘性で表面に被膜を作る訳ではないので、目に見える亀裂や穴には効果が有りません。この手の水漏れにはコーキングなどの接着剤が安価で効果的です。もしくは粘性の強い工業用シリコーンが良いでしょう。


【耐熱温度と止水の持続性】
フリップコートは乾燥過程で空気中の成分と結合してシリコーン物質となり、素地の気孔を埋め、止水効果を発揮します。このシリコーン物質が気孔を埋める止水効果は、一般的なシリコーン止水材の試験では600℃程度まで維持できる結果が出ています。フリップコートも同様の耐熱性が有ると判断していますが、フリップコート単体の性能ではなく被体の状態に左右されます。
 

【一度使った後は?】
使い終わったフリップコートはそのまま容器に戻して保管し、何度でも繰り返し使えます。場合によっては、フリップコートの成分が空気中の成分と結合して微量の白い粉
(シリコーン物質=人体無害)が沈着しますが、上澄みだけを使っても水止め効果に大きな影響はありません。

【止水処理後は?】
施工後は表面に付いた液を洗い流して下さい。液痕が残りにくいので水洗いせずに放置しても構いません。先に記したように、フリップコートは表面被膜をつくらないので、施工後の器体が水をはじく事も無くごく自然に水止め効果を得られます。

【乾燥の重要性】
単純なことですが非常に重要なのが乾燥です。
前述の通り理由は述べました。しっかり止水するには、器体を良く乾燥させてフリップコートを良く浸み込ませることです。そして施工後は良く乾燥すること。


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【2012/10/10 15:02 】 | その他 | 有り難いご意見(0)
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