| × [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 | 
|  | 
| 
		岡山県の内陸部。備前へ向かって川沿いを南下していると「新見市法曽陶芸美術館(だったか?)」なる辺鄙な場所で看板が目に入った。 
		ムラ興しか?と横目で見ながら走り過ぎたが、数百m走ったところでUターン。 
		川の支流、山間部の里道をくねくね登って行く。 
		ところどころに先ほどの公的な看板とも、内容も異なる手作りの看板がちらほら路肩に刺さっている。廃校になったであろう小学校に着いた。 
		「猪風来美術館」チョフウライ? 
		眠りこける子どもと嫁をトラックに残して一人入って行く。 
		「いらっしゃいませ。」見た目と環境に似合わず愛想のいい対応だった。 
		猪風来(いふうらい)さんに初めて会った日。 
		質問していると、関心があるなら勉強しに来てもいいとの事で、数か月後、片道5時間かけてまた出向いた。 
		2日間に亘るド派手な野焼き。この時は大物焼成のため、集中したいから知らない人は入れたくないといいながら、スタッフとして招き入れてくれた。 
		あれから2年ほど経つ。 
		こちらが業者だから気を使っておられるのか?遠いからなのか。それともフィーリングが合わなかったか?以後、お呼びは掛かっていない。 
		しかし、個人的には何度でも行きたい。もっと作品をまじまじと見たい。 
		緻密な造形は細部まで丁寧な作りで、何より焼成の不可思議を目の当たりにした。イベントで行われる生焼けの野焼ではないことは一目瞭然。よく焼かれている。 
		この迫力は何なんだろう? 
		この意匠はどこから生まれてくるのだろう? 
		何の利害関係もなく偶然立ち寄った先で得た感動を、記事を読んていて思い出した。 
		相いも変わらず各地で活躍されているのだろうなあ。 
		身近な所にも一言でいえば「変わっている」、普遍的でないアーティストがいる。 
		その中の一人ではあるが、猪風来さんからはまた異なるモノを感じる気がする。それが何なのか知りたいが、それこそ、そのような境遇に身を置かねば判らないことなのかもしれない。 
		猪風来美術館 PR | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
 
